N的馬券生活
昨年の春の新潟のレースをいろいろと調べていて遅くなりました。とりあえず新潟の傾向と対策を書いておくことにしましょう。
まずダートは砂質が軽くてコースとしては徹底した平坦なので、関東の競馬場の中では時計が特に速いということです。1800mなどは中山と比べると1秒あるいは2秒違ってくるということです。決着時計は500万で54秒台、1000万なら53秒台ということになります。上がりも38.5前後で、差すならそれ以上の脚が使えないと捕まえられない。なので予想の視点とすれば、速い時計で勝ったことがあるかどうか、重馬場の高速性能をどこかで示しているとかでしょう。脚質的には上がりが速いので先行馬中心。条件戦であればある程度の馬格・キャパは必要ということ。ただし未勝利は時計も遅くなるので、馬格はあまり重要な要素ではなく、先行できるスピードがあって、バテなければ十分ということになる。キャパがあってスタミナがあっても、遅くて時計が出せないんじゃ本末転倒という訳だ。
ダートの1200mは時計的には500万で12秒前半、未勝利で13秒前半が基準。ほぼ先行馬決着ばかりで、先行できて、小足を繋いで繋いで粘りこみ、というのが常套手段。これに近いのが他場の良馬場での1000m戦。共に先行スピードとバテないスタミナが問われているので、これに対応した履歴がある馬は大事にしたい。ちなみに重馬場の脚抜きの良い高速ダートで「大きな走りでスピードに乗って」差したという手法で勝った馬は別種になる。他場の1200mのレースもその時の馬場・状況・質によっては全く参考にならないのでそのつもりで。
芝は完全に生え揃った良馬場ではなくて、福島同様おそらく疎な感じの芝だと思う。イメージとしては荒れ芝に近いはず。直線の1000mではとにかく楽に逃げられるだけのスピードがある馬が前提。あとは腰高で振り出すピッチとか、馬格があり走りが広めで脚を持続できるとか、最後1Fをバテないだけの武器があればベター。血統的にはバクシンオー産駒だろうね。デカいトモがあって広い走りで持続するという荒れ馬場手法が昨年も通用してるし。芝の内回り1200・1400mは基本通り徹底持続になると思う。馬場の状態とスピードとキャパとの兼ね合いをどこで保つかが難しいかな。多分新潟では一番難しいジャンルになると思う。
芝の外回りは未勝利だとメンツが弱く、プレッシャーの少ないスローな流れになるので、小柄な馬で加速ができる馬が前提。あとは福島や中京とかで脚を持続した実績があればベターかな。条件クラスはプレッシャーがきついので、基本的には大型馬。胴長とか、長い脚で前肢を振り出して広く走れて持続できる馬とかがベター。骨太で脚が遅い馬でも広く走れれば、ダラダラと脚を持続できるはず(例えばクリールポイントとか)。上がり時計は常に速いのだけれど、加速自体は直線の早い段階で終わってしまうので、あとはどれだけ脚を持続できるかが勝負になる。小倉のイメージに近いかな。内回りの2000・2200mは直線が短いけどコーナーがきついので上がりはある程度掛かる。基本は広い走りの先行馬が粘りこむか、小柄な馬が捲って差すという形。荒れ芝で最後まで脚を使える持続性は必要になってくる。
【荒川特別】
人気の3頭以外は馬としてどうなんよ?というメンバーなので、3頭の出し入れを考えるしかない。頭が取れそうなのはトウカイドリーム。内回り2000mでの未勝利勝ち、次走500万の2200mで上がり35秒を使っての2着。小柄な馬体できついコーナーで動けて、直線はサッカーボーイ産駒らしく大きく走るという馬。前走は淀み無い流れのバテ合いだったので負けたけど、スローで残りの3Fの勝負なら動ける。
オールゲイティーは新潟の内回り2000mを勝っているけれど、これは上がりが36.7秒と掛かっての差しだった。この馬自身の上がりは35.9秒。トモが流れてどうしても加速部分で鈍いので、極端に上がりが掛かってくれた方がいいタイプだ。前走は上がり36.0秒で3着に間に合ったということ。順序としてはトウカイドリームの下だ。
最後にマコトスズラン。先行馬が出遅れて後方からじゃどうにもならなかった。先行し、長い脚を活かして35秒程度の上がりなら十分頑張れる。あとは展開次第でトウカイドリームに差されるか、差されないか、だろう。
◎トウカイドリーム
○マコトスズラン
☆オールゲイティ
【中ノ岳特別】
ケンゴウザンは着を外すことは少ないけれど、常に終いが甘い馬である。前走だって4コーナーを持ったまま余裕たっぷりに回っておきながら、なんだそりゃ?という3着である。4勝の内、3勝が中山。上がりが常に39秒で間に合う展開とか馬場状態でのものだ。新潟も2・3着はあるけれど、勝ちがなくて4着以下が3度。1000万2勝という格はあるけれど、上がりが速い新潟だとまた負ける可能性は高いはずだ。
勝ちに近いとすればチェリーツートップ。キャリア24戦の馬だけど、多くは芝で、ダートのキャリアは6戦と浅い。評価すべきは前走の勝ち時計と上がりで、高速馬場のときは勝てますよ、ということである。タマモトレジャーは500万で1.53.2の新潟勝ちがあり、新潟適性がより高いと言える。面白いのはタマモビクトリーで、新潟は500万で2連対。時計も1.53.9と通用する。サンエムゴールドは追い込み馬という時点で割り引く。決着時計が52秒台とかいうんだったら話は別だけど。穴では新潟で現級2着があるウララハクテンとか、中京で重馬場ダートで時計対応できたダークスワンとか。
◎チェリーツートップ
○タマモトレジャー
▲タマモビクトリー
注ウララハクテン
△ケンゴウザン
△ダークスワン
【湯沢特別】
中心はストロングサターンで良いと思う。540kgの大型馬で当然走りも大きく、速い時計の持続勝負には強いというのを前走でも見せているし。
◎ストロングサターン